残雪の至仏山と尾瀬ヶ原の水芭蕉(5月末~6月初旬頃)

尾瀬ハイキング 交通・アクセス・気候・見ごろ・施設・持ち物・準備 尾瀬あれこれ Q&A

誰かベテランが引率してくれるなら良いのだけれど・・・
交通・アクセス・気候・見ごろ・施設・持ち物など、色々分からないと不安ですよね。
ネット検索では中々見つからない尾瀬のアレコレ Q&A

夏がくれば思い出す~遥かな尾瀬へハイキングに出かけましょ♪

尾瀬ハイキングマニュアル

背景画像:残雪の至仏山と尾瀬ヶ原の水芭蕉(5月末~6月初旬頃)

尾瀬あれこれ Q&A

初めての尾瀬・いつかは行ってみたい尾瀬。ハイキングの準備や計画にお役立てください。

尾瀬へ行く・入山する・事前の準備

どこから入山したらよいのか、入山口への交通、事前の準備など

公共交通機関(バス・タクシー)、自家用車でお越しください。
最寄駅・駅からの交通についてや、駐車場などについては旅行・交通・アクセスを参照ください。
満車で停められないことは先ずありません。
但し、混雑期(5月下旬・水芭蕉のシーズン、7月中旬・ニッコウキスゲのシーズン、9月下旬・紅葉のシーズン)は駐車場も混み合います。
遠方での駐車となり、予定より大幅に時間のかかることも有り得ます。可能な限り公共交通機関をご利用ください。
群馬県側に鳩待峠富士見峠大清水口の3箇所、
福島県側に沼山峠御池の2箇所が一般に利用されます。
ハイキングルートや交通手段によって使い分けてください。
他に新潟県側に尾瀬口、栃木県に栗山口などがあります。
例年水芭蕉は5月下旬~6月上旬、
ニッコウキスゲは7中旬~下旬、
紅葉は10月上旬頃。
この三大人気の時期は週末、特に土曜日はとても混雑することがあります。
鳩待峠や沼山峠のような標高差のあまりない登山口もあります。
ハイキングマップを参考に、無理のないプランを立ててください。
湿原の散策なら、木道が整備されており危険な場所は特にありません。
ただ、一部で高床式の木道や濡れて滑りやすいこともあり、転落の可能性はあります。小さなお子様をお連れになる時は十分に注意してください。
至仏山などの山岳地帯は、小学校高学年以上程度の体力が必須です。
木道が整備されていますので問題ありません。
ただし、雨天の場合には濡れた木道は非常に滑りやすく危険ですし、靴が濡れると重く疲れます。
トレッキングシューズなどがお薦めです。
夏でも朝夕はとても冷え込みます。日中との寒暖差が大きいので、早朝の到着や山小屋宿泊の場合は、真夏でもご持参されることをお勧めします。
尾瀬は一年を通じて多雨、山岳地帯ですから天候は激しく変化します。
レインウエアは必携。できるだけしっかりしたものをお持ちください。

尾瀬を歩く

ハイキング中のリスク対処、歩行ルールについて

雷が聞こえた時は・・・
山の上にいる場合には早めに下山、湿原にいるときには、近くの山小屋や休憩所、あるいは森林内に避難することをお勧めします。
(孤立した樹木の下に避難することは逆に危険ですのでやめましょう)
人気の尾瀬ヶ原や尾瀬沼周辺はもちろん、尾瀬内は歩行路、道標がしっかりと整備されていますので全く心配ありません。
人通りの少ないルート(例えばアヤメ平周辺)や、保護区外では、草刈ができていないことがあったりします。もしも進路が分からないような時は、無理せずに引き返しましょう。
携帯は通じず、深夜早朝は極寒。万が一遭難したら生命に係わりますよ。
真夏の鳩待峠→アヤメ平なんて笹や草が伸び放題で道が判別出来ないなんてことも!高低差があまり無いので、ムリすれば何処かへたどり着けるとは思いますが…
迷子と思っていたら本当の遭難だった…ということも有り得ます。
最寄のビジターセンターや山小屋へ相談してください。
尾瀬では携帯も通じません。あらかじめ一日のコースをみんなで確認してどこで待ち合わせるかを確認しておくことが大切です。
歩かないで!
木道は湿原の生態系を守るために架けられています。
尾瀬ハイクの公式ルールを心得てお楽しみください。
尾瀬では、シーズンに数十回ツキノワグマが目撃されます。
直近でツキノワグマが目撃された場合は、草刈など委員会による対処と、ビラの配布などの注意喚起があります。
万が一出会ってしまった時は、慌てず静かにあとずさり。
目撃した場合には、山小屋・ビジターセンターへ通報してください。
採らないで!
尾瀬では植物の採取はもちろん、落ち葉一枚、石コロひとつ、昆虫一匹持ち帰ることはできません。
尾瀬ハイクの公式ルールを心得てお楽しみください。
ビジターセンターや山小屋に相談してください。
尾瀬に病院はありませんので無理をせず、予定を中断して下山することも必要です。

尾瀬に泊まる

大自然の真ん中に泊まらなければ「体験できない尾瀬」があります。

尾瀬内にはいくつかの地区にわかれて山小屋があります
尾瀬の山小屋は原則予約制。事前にハイキングルートをしっかり計画して予約しましょう。
あります。入浴時間が決められていますので、山小屋で確認してください。
(環境保護のため、石けん・シャンプー等は使用できません)
山小屋へ泊まるにもいくつかルールがありますので、予め確認を。
尾瀬の山小屋はお布団です。
しっかりスペースもいただけますから、ぐっすり休めますよ。
可能な山小屋も多数あります。尾瀬山小屋組合・宿泊施設一覧を参照、予約時にご確認ください。
尾瀬の山小屋での夕食は出来立て♪お料理も旅館並みと言っても過言ではありません。
また、大抵の山小屋でき生ビールもいただけます。
宿泊当日、翌日のお昼ご飯は予約の際に頼んでおけば大抵大丈夫。
翌朝の朝食弁当は、到着時に言えば用意してくれます。予約の際に確認してください。
山ノ鼻、見晴、尾瀬沼の3地区で幕営ができ、水場・公衆トイレもあります。
直火厳禁、汚水・ゴミは完全持ち帰りで。
尾瀬沼以外は予約なしでも大丈夫。
常設テントや炊事場のあるファミリーキャンプ場ではありません。念のため

尾瀬内の施設について

食堂・売店・トイレ・病院・水・携帯電話など

休憩所でカレーやうどんなどの軽食がいただけます。
見晴を中心にランチ・カフェ営業をしている山小屋もあります。
「食べたい」時と場所が一致するとは限りません。ハイキング中にも口にすることのできる行動食(好きなお菓子類で可)を持参されることをオススメします。
あります。軽食、飲み物類はもちろん、お土産類も販売されています。
山小屋、休憩所がある地区にはチップ制の公衆トイレがあります。
山小屋には水場(無料)があります。
岩清水・湧き水を含めてハイクルート中の随所で水は補給できます。
尾瀬の水場を利用して問題があったという話は先ず聞きません。でも、山の生水には何の保証もありません。ガブのみせず出来れば沸かして。
ありません。軽度な怪我ならビジターセンターでも応急処置を施していただけますが、自身のスキル以上の無理な行動は厳に慎みましょう。
また、絆創膏や鎮痛剤など最低限の医療・治療対処ができるように準備してお出かけください。
鳩待峠、大清水口には基地局があり、このあたりでは通話できます
ビジターセンターなどでは衛星式の公衆電話が設置されています。
休憩所などの屋内での使用は禁止。それ以外の場所ではOKです。
調理後の残飯や残り汁は、他のごみと一緒に家まで持ち帰りましょう。
尾瀬沼ビジターセンターの問い合わせ電話番号は090-5306-4004です。
山の鼻ビジターセンターは業務専用電話のみのため、尾瀬保護財団事務局(027-220-4431)にご連絡ください。

尾瀬あれこれ Q&Aは尾瀬保護財団から引用、一部を編集・追筆しています。