ワタスゲの穂が風に揺れる 尾瀬の初夏の風物詩 6月中旬~7月初旬

尾瀬の初夏の風物詩・ワタスゲの白い穂が風に揺れるあの風景。
涼しげに、飄々と風に靡いている姿を見られるのは、梅雨明け前・6月と7月を跨ぐ2週間ほど。
どこか愛嬌を感じるワタスゲですが、花としてはものすごく地味。まるで枯れ草のように足元で咲きます。

夏がくれば思い出す~遥かな尾瀬へハイキングに出かけましょ♪

尾瀬国立公園ナチュラルパークハイキングマニュアル

背景画像:尾瀬ヶ原に群生するワタスゲの穂(夏)

ワタスゲの白穂 見ごろは6月25日前後の10日間

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尾瀬の初夏の風物詩、大群生したワタスゲの白い綿穂が風に揺れるあの風景。
見ごろは6月25日前後の10日間。その前後2~3日も十分に楽しめます。

例年ピークは6月25日前後。このあたりなら確実に楽しめます。
ただ、ワタスゲは年によって豊凶作の差が強い植物なので、数量の多少はお天気次第。

尾瀬ヶ原で大群生が見られます。

尾瀬ヶ原のワタスゲ

尾瀬ヶ原のワタスゲ ©Σ64CC-BY-SA 3.0 JP

風に靡く姿がどこか涼しげな、高山~亜高山帯の湿原に自生するワタスゲ。
尾瀬ヶ原の中田代・下田代(牛首分岐~竜宮十字路~竜宮、または牛首分岐~ヨッピつり橋)、または大江湿原で群生を見ることができます。

尾瀬ヶ原のワタスゲ

尾瀬ヶ原のワタスゲ©Qwert1234 CC-BY-SA 2.5 JP

花はものすごく地味

白い綿穂は種子のかたまり。
綿穂になる少し前、誰も気づかないような足元にひっそりと花を咲かせます

花茎の先に花穂を付けた姿を毛槍に見立てた「雀の毛槍(スズメノケヤリ)」という別名でも呼ばれ、決して鮮やかとは言えない黄緑色でものすごく地味に咲きます。

毛槍:大名行列の先頭などで振る先が総になっている槍のこと。雀は小さいものの例え

ワタスゲの花言葉は「揺らぐ思い」。
切ないって感じより、むしろ楚々として清清しく感じるのは私だけでしょうか。